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2008/07/25(金)

これが私の桃太郎。最終章

通常の『桃太郎』とは大幅に内容が異なる桃太郎を書いてみました。
以前から釈然としなかった部分を秋月なりに咀嚼して再構築したものです。
前編、後編の2篇で一応の完結を見ています。

これが私の桃太郎。前編
これが私の桃太郎。後編

この記事では、上記の2編では語られなかった、桃太郎の心情を
桃太郎視点で描いています。
お時間がある方は、この記事をお読みになられた後で
もう一度後編をお読み下さい。色々と発見があり楽しんでいただけると思います。
それでは、もしよろしければ今しばらくお付き合い下さい。
物語は記事の折り返しから始まります。


 終 桃太郎

◆鬼ヶ島偵察の前日

きっかけは既視感だった。
桃太郎たちが鬼退治の情報集めの為に、鬼ヶ島に近い漁村を訪れた時。
最も鬼の脅威を感じるのが村の住人だと言うのは桃太郎にも判っていた。
だが幾ら彼らの話を聞いても「中身」が無いのだ。
鬼による「実害」が見えてこない。
海流の影響で元々鬼ヶ島の近くへは漁には出ていないと言うのだ。
鬼が来て何が変わったと言うのだ?
だが彼らは言う。
貧しいのも、海が荒れるのも、全て鬼のせいなのだと。
この鬼め!
それは桃太郎が暴力を身に纏う前に何度も聞いた言葉だった。
母知らず。恥知らず。桃売りされた餓鬼。鬼の子。鬼め!
僅かばかりだが、我を失う桃太郎。
だが桃太郎はすぐに意識を取り戻すと、
村人をその気にさせ、協力を取り付ける為に大演説を始めた。


◆鬼ヶ島にて

鬼ヶ島に上陸した時に目にした見張りの三人組。
槍や斧で武装した日本人二人と、棍棒を持った異国の人間。
これが鬼ヶ島の鬼か。
桃太郎は拍子抜けしてしまう。
正直怖さの欠片も無い。
見張りは桃太郎を見て何故か動揺していた。
斬り捨てるか?一瞬自問する。
そしてふと気付く。
自分は鬼を簡単に切り伏せられると認識している事を。
鬼。
人々に恐れられた鬼。
恐ろしい存在。
本当に?
目の前に居るのは本当に鬼なのか。
鬼は本当に恐ろしい存在なのか。
本当は鬼なんてどこにも居ないんじゃないのか。

 ・・・は鬼ジャナイ

桃太郎は幼き日の自分の泣き声を聞いた気がした。
どうも調子がおかしい。
桃太郎は自分の心に違和感を感じていた。
これは何だ。
正体不明の心に出来た異物を強靭な精神力で押し殺す。
桃太郎に答えは判らない。
いや本当にそうだろうか。
桃太郎は半ば気付いていた。
予感。
それは今日という日に自分が大きな決断を迫られる予感だった。


◆正体

首領の家へと向かう道すがら、見張りから聞いた鬼ヶ島の現状。
病に侵され大勢の鬼が亡くなっているという事実。
あっけない。
話を聞く程にあっけなく鬼殲滅の絵図が頭に浮かぶ。
鬼退治。
鬼。
鬼を滅ぼす。
鬼を滅ぼす?
桃太郎は、自分の中の違和感の正体に気付き始めていた。

そうして桃太郎は鬼ヶ島の鬼の首領と出会う。
それは15年前に桃太郎と母を捨てた父だった。
驚きも。怒りも。本来生まれるべき感情は沸いて来ない。
桃太郎の心に浮かんだのは得心だった。
違和感の正体。
予感の正体。
思えば予感はもっとずっと前からあった。
それがくすぶり出したのは村長に鬼退治の依頼を受けた時だ。
桃太郎はその時、無意識の内に様々な事に気付いていたのかもしれない。
桃太郎は自分の服の袖を掴む雉の手を優しく握り締めた。
「首領と二人で話がしたい。」
そう静かに桃太郎は告げた。


◆邂逅

鬼ヶ島の首領と桃太郎。
父と子。
言葉を発さずお互いを睨みあう。
いや、値踏みというほうが正しいだろうか。
桃太郎は首領を観察する。
大柄で自分と同じ顔を持つ異国の男。
薄暗い小屋の中で獰猛な瞳がひときわ異常な光を放っていた。

「お前はどうやらワシの子のようだな。」
静寂を破り、首領はゆっくりと話始めた。
それは訛りこそあれ十分聞き取れる日本語だった。
「・・・そうかもしれんな。」
興味の無い声で桃太郎は応えた。
当然桃太郎にも聞きたい事はあった。
何故15年前に母を捨てたのか。
それは今まで数え切れないほど考えて、答えの出なかった問いだ。
だが桃太郎はそれを問うのは馬鹿げていると思っていた。
例えどんな答えが返ってこようとも、
結局は結果が全てだと思っていたからだ。
目の前の男は15年前に母を連れずに鬼ヶ島に渡り、
異国の人間達をまとめる道を選んだ。桃太郎にとってはそれが全てだった。

「鬼ヶ島は終わる。」
まるで死刑宣告のように静かに桃太郎は告げた。
迫害。病。人々の不審と不安。
今、それらが大きなうねりとなって鬼ヶ島を包んでいる。
例え自分が手を下さなくても鬼達は緩やかに滅んでいくだろう。

鬼が島は終わる。
首領は誰よりもその事を理解していたのだろう。
だが閉塞していた状況に息子・・・桃太郎が現れた。
一目で判る。
自分と同じ、強い求心力を持った男。
深く闇に沈むように黙考してから首領は告げた。

「・・・ワシの代わりに、この島をまとめてはくれんか。」
低く唸るように言う。それは懇願だった。
「世迷言を。」
とんでもない事を言い出す。自分は鬼退治に来たのだ。
そう続けようとして桃太郎は自問する。
本当に今、自分は鬼退治をする気があるのか。
鬼とは誰だ?
目の前にいる男か。
改めて桃太郎は、鬼の首領の顔をまざまざと見る。
桃太郎は小屋の暗さに目が慣れていた。
だから首領の顔が老いと後悔に蝕まれているのに気がついた。

桃太郎が斬りかかれば無抵抗でそれを受け入れるのではないか?
確信にも似た予感が、桃太郎を動揺させた。

桃太郎が話せずにいると、首領が口を開いた。
「ワシの敵に回るならば貴様を斬るまで・・・と言いたいが」
一瞬反応して桃太郎は抜刀しそうになる自分を押さえ込む。
そうだ。目の前の男には微塵も殺気が感じられない。
桃太郎は無言で先を促す。

「・・・ワシの首をやる。」

一瞬だが桃太郎には意味が判らなかった。
疑心暗鬼の人間達を黙らせる為に人身御供になるというのか?
今日何度目になるか判らない混乱を桃太郎は必死に押さえ込む。
「貴様の汚い首などいらん」
辛うじて返事を返す桃太郎。死にたい奴は死人と同じだ。死人に興味は無い。
「そう言うな。ここにはワシには出来なかった事をした若者も居る。」
(村長の娘と駆け落ちした男か?)
「・・・お前、名は何という。」
「桃太郎。」
「良い名だ。」
「くだらん。」
「桃太郎。頼む。」
「くどい。」
「頼まれてくれんか?」
「何故そこまで?」
「・・・頼まれてくれ。」
「貴様の首に興味はないが。それで手に入る金もあるな。」
桃太郎は首領が本気か試すように言った。
だがそれにも首領はあっさりと応える。
「鬼退治の報奨金か。それも良いだろう。」
「貴様を殺して、他の鬼どもも殺すかもしれんぞ?」
「そんな目はしとらん。」
「俺を信じられるのか?」
「まかせたと言った。」
「・・・随分自分勝手な鬼の親分だな。」
そう言って出口へと向かう桃太郎。
扉に手をかけて一度だけ振り返る。

桃太郎には、自分より一回りも大きい筈の鬼の首領が随分と小さく見えた。


◆決意

桃太郎は小屋を出ると首領の護衛二人に、
鬼が島の鬼を救う手筈が自分にはあり、詳しくは後で伝えると言った。
護衛二人は顔を見合わせると、思い出したように小屋の中へと駆け込んだ。

そして小屋を離れながら、肩を抱き寄せた家来に、こう言った。
・・・鬼退治の始まりだ。
ただし退治するのは鬼ヶ島の鬼ではない、と桃太郎は続ける。


桃太郎は鬼ヶ島の鬼を助けるつもりだ、と話す。
猿、犬、雉は何故?とは聞き返さなかった。黙って桃太郎の言葉の先を待つ。
桃太郎はいつに無く真剣な顔で言葉を続ける。
鬼ヶ島の鬼は戦うべき「敵」だとは思っていない事。
むしろ、集団と異なる者達をすぐに鬼と決め付ける輩こそ「敵」だと考えている事。
それは今まで自分達が何度も味わった辛酸だ。
堰を切ったように喋りだす桃太郎。

犬と雉に異論はなかった。
もとより桃太郎こそが彼らの居場所だったからだ。
桃太郎の話が一段落ついたのを見計らって猿が口を開く。
自分もまったく異論は無い。
だからこそ、その先の「計画」が知りたい、と言った。

桃太郎は計画の大筋をまず猿・犬・雉に話した。
それから鬼達を集めて鬼ヶ島の現状を把握し、計画を練っていった。
急に現れた桃太郎に鬼の反発があるかと予想されたが、
元々状況が手詰まりだった事、そして首領の口ぞえが決め手となって
桃太郎はあっという間に鬼・・・屈強な異国人達や
日本人の犯罪者達を纏め上げてしまった。
桃太郎の度胸と求心力は十分承知していたつもりだったが
猿は改めてその力に舌を巻いた。
そして早速、計画は進められた。


◆計画

桃太郎は武家や町の人間に、鬼ヶ島の鬼を退治したように見せかけ報告すると決めていた。
そう決めてから鬼と桃太郎たちの行動は早かった。
何より鬼達には時間が無かったのだ。
時間が経つほどに病人の病気の進行は進む。
だが町医者にかかる訳にはいかない。情報が漏れるからだ。
医者をさらうのも却下だった。それこそすぐに騒ぎになる。
つまり残された手段は、一刻も早く鬼ヶ島を出て離れた土地で療養する事。
その為にはあらゆる諍いや迷いを捨てて突き進むしかなかった。
そういう意味で、桃太郎はまとめ役として正にうってつけだった。
緻密な計画を大胆に実行する度胸を持っていた事。
そして物事を最短・最速で進めようとすれば必ず必要になる、
時に人間味が感じられない程の合理性を持っていたからだ。


嘘の「鬼殲滅」を行えばどうしても死体が必要になる。
桃太郎はこの問題を解決する為に、病で命を落とした異国の人間の死体を使う事にした。
異国の死者は習慣として鬼ヶ島でも土葬されていた。
つまり、死体(もしくは白骨)は残っているという事だ。その数、実に40近く。
これに同じく最近病で亡くなった日本人を加えると実に50人近くの死体が集まる。
それらの死体を「鬼殲滅」の日に家ごと火葬したのだ。
酒に酔わせた所を焼き討ちにした、という後の報告は奇襲を行ったと思わせて、
実は跡形も無く家を燃やす為に大量の酒をばら撒いた事を誤魔化す為だった。
(酒は最後の娯楽の為にと鬼が集めていた物と、作戦の為にと桃太郎が漁村から集めた物を使った。)
とんでもない手段だが、切羽詰った鬼たちを最終的に納得させられた事と、
町の人間が、誰も鬼の正確な数を知らないのが桃太郎の計画を後押しした。

すぐに死体を詳しく調べれば、「鬼殲滅の日」以前に死んでいた事がバレたかもしれない。
だが桃太郎の読みでは、鬼殲滅の報を受けても武家の人間はすぐに鬼ヶ島には来ないハズだった。
何故なら鬼達の正確な人数、残党の数も知らずにすぐには動かない、
と今までの消極的な対応を聞いて読んでいた。

懸念事項の一つとして、白骨化の進んだ死体についてだが(死亡時期の食い違いがバレる)、
これは焼き討ちを受けた鬼が、塩水をたっぷり含んだ水がめの水を
浴びていたのではないか、と調査隊に報告するつもりでいた。
武家の人間は調査隊の中に案内の意味も兼ねて漁村の人間を連れて来るはずだ。
彼らは、経験的に高濃度の海水が死体の白骨化を進めるのを知っているだろうから
その事を武家の人間に告げてくれるだろう。
これは元船乗りでもある、異国の人間の発案だった。

こうして、桃太郎は先の調査を予測して死体の偽装を行うのと同時に、
鬼達を鬼ヶ島から逃がす段取りを進めていた。


◆実行

肝心の鬼達の逃走についてだが、桃太郎には勝算があった。
それは時間だ。
鬼達は「鬼殲滅の日」よりも手前でとっくに逃がす。
それだけでも時間が稼げるのだが、更に桃太郎の読みでは
鬼退治の残党狩りは行われてもおざなりか少数、
それも桃太郎の鬼殲滅の方を受けてから数日後に形だけ、だと踏んでいた。
それはそうだ。
元々が桃太郎が言い出す鬼退治は武家の人間にしてみれば棚からぼた餅。
それを残党となって必死に逃げる鬼を追撃して思わぬ反撃は受けたくないだろう。
鬼の脅威を10年放置してきた町だ。
今まで動かなかった人間が、ここ一番で簡単には動けないと桃太郎は考えていた。

鬼が島に渡った翌日には、桃太郎は鬼達を小船で遠くに逃がし始めた。
元々が海を渡ってきた異国の人間達だ。操船技術に非の打ち所はない。
そして地理だが、船には地元をよく知る日本人の犯罪者達が一緒に乗った。
猿は陸路を馬で進んで到着地に先回りし、受け入れの手筈を整えた。
「鬼殲滅のフリ」を実行した桃太郎も後に合流する手筈になっていた。
この人選の為にも武家へ報告を入れる「桃太郎役」は犬の必要があったのだ。
そして・・・これからの人生を鬼を率いていくつもりの桃太郎は
生真面目な犬との別れの時が来たと考えていた。犬には手柄をやって別れる事にしていた。


桃太郎は遠く離れた地なら鬼達は再出発出来ると考えていた。
何せ村では疎まれていた自分達が、たった半月歩いた先の町では英雄になりかけているのだ。
桃太郎から見て鬼達は無能ではない。
異国の人間には体力や国際的な商法の知識、
異国の人間と長年助け合って生きてきた日本人達には
「通訳」という立派な技術を持った者が大勢いる。
それを自分が率いれば良いのだ。何とでもなる。


結論から言えば、桃太郎の「偽の鬼殲滅」と「鬼達の逃亡劇」は大成功した。
だが「偽の鬼殲滅」の日、一つだけ桃太郎にも予定外の出来事が起こっていた。


◆誰も知らない終幕

「偽の鬼殲滅」の夜、鬼が島に残っていたのは、桃太郎、雉、
放火を手伝う若い数人の鬼(その中には、桃太郎の村の村長の娘を連れ出した青年も居た)、
そして鬼が島の首領だった。

鬼が島に渡ってからの7日間、せわしなく動き回って段取りを進める桃太郎とは
対照的に首領は動かなかった。いや病の進行が進み、動く事が出来なかったのだ。
ほとんど口をきく事がなかった二人だが、それは桃太郎が首領を憎んでの事ではなかった。
桃太郎は鬼達を逃がすと決めた時から、首領を殺すつもりはなかったのだ。

だから余命幾ばくも無いのを理由に、鬼が島を離れるつもりはないという首領の言葉を
聞いて桃太郎は内心激怒した。
自分は父を許すつもりなのに、父は桃太郎と母を捨てた自分自身を許せないでいるのだ。
だから桃太郎は「偽の鬼殲滅」が終わり次第、
強引にでも首領を船に載せて鬼が島から連れ出すつもりでいた。


だが強引にでも何とか連れ出せる、という桃太郎の読みは外れた。

父を殺さない、と決めた以上、「鬼殲滅」の報告に首級(しるし)は使えない。
誰が首領の顔を知っているか判らない以上、代わりの首を立てるのも難しい。
桃太郎にとって大きな痛みどころでもあったがそこは押し切るつもりでいた。

だが、首級が無ければ一応の体裁を保つ事が出来ない・・・鬼の残党狩りを
せざるを得ない日本人の役人、武家の人間の心理を鬼の首領は熟知していた。

過去息子を捨ててでも守ってきた同郷の仲間達、我が身の病、後悔、
それらがない交ぜとなって、鬼の首領に最悪の選択・・・自害を決断させてしまった。

首領の自害は「鬼殲滅の日」に自室で行われた。
桃太郎は間に合わなかった。
桃太郎にとって最後まで身勝手な父だった。
父の死を無駄にしない為には、自らその首を切り落として犬に預け、
晒し首にされるのを覚悟で武家の人間に引き渡さなければならない事に
桃太郎は愕然とした。
そんな計算を瞬時に行える自分自身を本当の鬼だと思った。

そうして自称鬼の桃太郎は父の亡骸を抱いたまま、
雉が見ているのも意にかえさず四半刻以上も絶叫し続けた。
涙は流さなかったが桃太郎は泣いていた。


「鬼殲滅」の夜が明けて、桃太郎は鬼が島を後にした。これから鬼達を率いる為に。


それから桃太郎がどうなったかは誰も知らない。
後の世に残っているのは「鬼退治を成し遂げた桃太郎」という役を演じる
犬の活躍だけなのだから。

それでも、鬼が島の近くで鬼達が見つかればきっと騒ぎになり
「偽の鬼殲滅」がバレて「桃太郎の伝説」は残らない筈だ。
そう考えれば、案外桃太郎たちはうまくやっているのかもしれない。


むかし、むかし、それがいつだったか誰も思い出せないほどむかしのはなし。
父親を明かせない訳ありの女性から子供を身請けする事を、桃を買う、と言っていた。
一旦、本物の桃太郎と別れ、猿や犬と故郷の村に戻っていた雉は幸せになれただろうか。
もし、彼女が桃太郎の子を身篭っていれば、その子はおじいさんやおばあさんに
桃売りされてしまったのだろうか。
そんな心配は要らないはずだ。
雉は彼女の扱う鉄砲の如き速さで、桃太郎を追いかけたに違いない。
そして桃太郎は決して雉を一人にはしなかったはずだ。

伝承には残らなかった「桃太郎」達の幸せを願ってこのお話は幕を閉じる。


おしまい。


◆秋月らせん版、桃太郎、以上にて本当に終了です。
前回の後編で一応の完結とか超・嘘です。
この最終章は一ヶ月空けずに公開しますとかも超・嘘です。
ごめんなさい。
いやー、全部出来た!
やっと全部書けたー!
褒めてよ○○○君!
(いや某ひぐらしをプレイする数年前から考えていたプロットなのでその影響はないです。念の為。)

オリジナル要素が多分にあるので(というかほとんど完全オリジナル?)
前編は舞台装置と登場人物の説明、
後編が無意識に「おとぎ話の王道展開」を予想している方を裏切る為の
シナリオと、この最終章で【真逆の真相】を用意する為の伏線の回でした。
ある一点において、完全なるハッピーエンドとは言いがたいですが
それでも結構なグッドエンドではないでしょうか。
それもそのはず、秋月はこのお話を小学一年生(当時、保育園児)の友人の甥っ子に
聞かせる気マンマンでしたからね。・・・止められましたが。

ネタばれついでに書くと、前後編には一切、「」書きの会話分が無いという
物語として特殊な事をしたのは、この最終章の為です。実験実験。
ただでさえ長くなったのに、この最終章まで前後編にする訳には行かないので
半分以上エピソードを削りましたがまだまだ長いです。

トータルで原稿用紙にして26枚くらい。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
というか、お疲れ様でした。



コメントの閲覧 コメント

なるほど。こういうことだったんですね、
ストーリーテラー秋月さん。

前回の最後で、「雉はどうなったんだ!?」と思ってたのですが、
こういうことだったんですね。

桃太郎が泣くシーンもすばらしい・・・。

西洋人と日本人の間に生まれた子供、というのは、
戦国時代(安土・桃山含む)あたりにはたくさんいたそうです。

江戸幕府の第4次鎖国令(1636年)によってそういう人たちがたくさんマカオとかに
追放されたそうなのですが
(でも実質一部だったのでは?と思います。
明治維新期の江戸・東京の労働者階級にそういう人が残っていたという記録がありますし)
天草・島原の乱はこの次の年、ですねぇ。

桃太郎なら、立派な商人兼海賊、しばしば「倭寇」とも呼ばれた人たちになったのかな?

いや、桃太郎なら、もっとでっかいことをやるはずですね!
みんなの心を無理させないやり方で、痛みをできるだけ伴わないやり方で、ね?

1683:投稿日時:2008年07月25日 01:23 投稿者:ニコ [RES]

お疲れ様でした。
うん、秋月さんにしてやられました。
たしかに「」がないことで、ドキュメンタリー風な
味付けがされていたことで、読み手の予想をうまく
かわされていました。
この手法かなり高等ですよ。感服です。
また、文中には擬音が使われていないのもポイントです。
これによって、読み手に行間を想像させて読ますことができます。
つまり、読み手が話に入り込んでいけるのです。
これもなかなかのものですよ。

ホント勉強になりましたし、楽しませていただきました。
ありがとうございました!

1684:投稿日時:2008年07月25日 03:02 投稿者:ううろん [RES]

こんにちは、ニコさん

電車の移動でまとまった時間が出来たのでやっとお返事が出来ます。
いつも返信が遅くなってしまいすみません。

さて、お疲れさまでした。
あんな長いのを読んでいただいた事にまずは感謝します。
絵と違って一瞬では何も伝わらないので、長文は閲覧者さんに迷惑をかけないか凄く心配です。

楽しんでいただけたら何よりです。
「素人が初めて書く長文、それも昔話がベースだからどんでん返しはないだろう」という
みなさんの油断につけこんで(笑)、色々と仕掛けさせてもらいました。

改めて後編を読み直すとニヤリと出来るように仕込んでいます。
だから実はこの最終章は「真相編」なのです。

それにしても。
さすがニコさん、拙い秋月版桃太郎のキャラクターを完全に理解されていますね。
そうです、「鬼を滅ぼさなかった桃太郎」の活躍は正にこれからです。
秋月が言うのも何ですが、彼らなら今までの不幸を吹き飛ばすくらいやってくれると思います。

では近く拍手レスでお会いしましょう。

1687:投稿日時:2008年07月27日 11:35 投稿者:秋月らせん [RES]

こんにちは、ううろんさん。

長々と駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
それどころか詳しい解析まで!

技術的な事はまったく判らないドシロウトなのでキャラクターの気持ちの表現とアイディアにだけ拘りました。
でも「仕掛け」のせいで感情表現が難しく、読み手の方に負担をかけたのでは?という反省があります。

アイディアに関しては、もう桃太郎と別物だろ?と前編でお友達に指摘を受けた位好き放題にやりました。
昔話の権威というか圧力団体?に怒られないか不安で夜も寝られません(笑)

桃買い、桃太郎の性格と正体、家来の人間化、異国人、鬼ヶ島潜入、殲滅作戦、偽装トリック・・・
冷静に考えてホント別物ですよね。
でもやっぱり細かい設定よりも世間とか差別とかと真っ向から反発したり力強く行動する桃太郎が書けて楽しかったです。

物語を書くのがこんなに楽しいとは。ううろんさんの影響が少なからずあると思います。勿論良い意味で。

楽しんで頂けたなら何よりです。
お付き合いいただきありがとうございました。

1688:投稿日時:2008年07月27日 15:15 投稿者:秋月らせん [RES]

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