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2005/09/14(水)

カテゴリ『漫画』

サンデー感想 42号 こわしや我聞

週刊サンデー42号。『こわしや我聞』編。
今週はこれを書かないとサンデー感想(残り全て)を書けません。
いつも長いですが、今回は我聞のみですが長いです。
通常のサンデー感想は後日アップ予定です。


ネタバレ含みます未読の方はご注意を!


■こわしや我聞■ 第78話
嫌な予感はありました。
だがそんな筈はない。
桃子出現に至るコメディータッチに安心していました。
しかし今週「答え」が出てしまった。
わざかな希望を残す「不完全な答え」が。

少し落ち着いて整理しながら感想を進めます。


■贖罪-しょくざい-
良い悪いはこの際置いておいて、過去の殺人行為が美化
もしくは忘れられているキャラクターが最近目立ちます。

「こわしや我聞」の黒歴史。
それは間違いなく辻原蛍司の過去でした。
彼の生い立ちは語られていません。
「仕方が無い」
と読者が思う過去があるいはあるのかもしれません。
でも実際にそれは語られず
「過去にマシーンのように人を殺していた」
という事実だけが残されていました。

工具楽屋に来て心を取り戻した辻原さん。
しかし正常な心を取り戻すにつれ、
彼の心に罪の意識は生まれてはこなかったのでしょうか?


■不完全な超人たち
「こわしや我聞」には多くの超人が登場します。
仙術使い然り、工学の天才然り、
中国武術の達人の辻原さん然り、です。

しかし一部の特化しか能力とは別に彼らも人間、
我門も國生さんも番司も、しっかり者の果歩も
皆悩み、乗り越えて支えあって成長してきました。

そう超人たちも弱さをしっかり見せていました。
それは「現役最強のこわしや」と呼ばれた我門の父、
我也ですらそうです。

当ブログ初のサンデー感想で秋月は我也を非難しました。
しかし彼も人間なんです。
真芝に手を貸せば多くの血が流れるのは判っている。
判りきっているがそれでも行った。
たった一人の親友を助ける為。
母も失っている家族が悲しむのは判っている。
判りきっているがそれでも行った。

一般人を遥かに超越した我也ですら万能ではなかった。

辻原さんはどうか。

何でも軽くこなして。
飄々として。
頼りがいがあって。
つかみ所が無くて。
それらは何故か。
過去の殺人に心は痛まないのか?


■本心
ひょっとすると、辻原さんにつかみ所が無いのは、
ずっと覚悟を隠していたからではないのかと思います。
決して本心を見せなかったから。

我聞(達)のおかげで心の闇は払えた。
でも影は残り、我門たちが眩しく、自分には「けじめ」が
必要だ、と思い始めてもおかしくはありません。

今回の真芝への潜入、生き残る事を前提に
立ち回れば結果はきっと変わったはずなんです。

けじめと言えば格好は良いが「死に逃げた」とも
思える行動なんです!

それは初めて辻原蛍司が見せた、
「超人の素顔」でした。


■名作の条件
命を懸けて・・・否、
命を捨てて得た答えで我聞たちが喜ぶかどうか?
彼は判っていたはずです。

それでも自責の念に囚われている限り、
彼の答えは変わらないかもしれません。

だがそれでいいのか?

名作と呼ばれる作品の多くは、
大抵誰かの犠牲の上に成り立ちます。


でもあえて書きます。
「こわしや我聞」は名作になれなくても良い。
ご都合主義で助かってもいいじゃないですか。

辻原さんの選択は間違っている!
そう言って我門に彼の「贖罪の選択」を壊して欲しい。
真芝の超科学でも仙術でも良い。

辻原さんを助けて
「二度と自分から死のうとするな!」
と殴り飛ばして欲しい。

・・・一本筋の通った作品なら、
B級と仮に笑われても応援します。


(9/15追記)
感情にまかせて書きなぐったのですが、
冷静になってちょっと補足を。
まぁ蛇足なんですけどね。


●今回のスタンス
ほぼ死亡が確定の描写でしたが、一筋の光明にかけて
あえて今回の辻原さんの行動を否定的に書きました。

やっぱり好きなキャラに死んで欲しくなかったし、
「こわしや我聞」はコメディーとして楽しみたかったからです。

それと辻原さんの行動が、どうしても
「自分の死を前提に無理をしている」ように見えたのです。
今回の感想はその予想を前提に書いています。

ですから、辻原さんの死を(辛いけど)受け入れて
「カッコイイ死に様だったな」と思った方には、
不快な感想に映ったかもしれません。

ただイチ漫画のキャラである辻原さんを好きな管理人が
拙いながらも書いた感想とどうかご容赦ください。

まぁ案外来週あたりに真芝の科学力で辻原さんが
「サイボーグ戦士」として復活するかもしれませんよ?

・・・それは嫌か。


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